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まきべ〜のおでかけ日記
いすみライフマーケット
NPO法人 いすみライフスタイル研究所

スタッフオススメ特情報

第31回 「Flower&Herb Broom香房」、香りと彩りが心を癒す「水辺の手作り香房」

文:鈴木 康平 写真提供:Broom香房
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沼地のほとりにある150坪の敷地内にあるのは、自家製のハーブ商品を販売するショップ小屋に、植物を使ったワークショップなどのイベントを開催するガーデンデッキ。そして、季節ごとに様々なハーブを楽しめる「broom garden」。

今回のお勧め情報では、彩りと香りが来訪者を癒す、「Flower&Herb Broom香房(以下、香房)」をご紹介します。

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「香房」の由来はハーブの素敵な「香り」から

香房の店主は、東山早智子さん。建物などは旦那さんの手作りです。
屋号の「broom」は欧州などでビールの香り付けなどに使われるハーブ、「エニシダ」のこと。東山さん自身の誕生花である黄色くてかわいいハーブの名に、「香りをテーマにしたい」と「香房」という造語を加えました。

4畳ほどのショップ小屋に並ぶのは、東山さん自家製のハーブや植物の商品たち。定番のハーブティ―に、ワークショップなどで香りを楽しみながら手作り体験のできるハーブスティックや苔玉。様々な効能のあるハーブスプレーなど。植物をモチーフにした雑貨は知り合いの作家さんの手作り。

「自分でいろいろと組み合わせられるのが楽しい」、東山さんがそう話すハーブティ―は、季節に応じて6〜7種類が棚に並びます。「ハーブを組み合わせることで、単品よりも相乗効果が得られます」。
例えば、風邪などに効果のあるエキナセアというハーブ。単品では苦みが強く飲みにくいですが、ローズヒップやミントを加えることで、マイルドで飲みやすい味わいに変身するそうです。

虫よけや制汗剤の代わりにもなるハーブスプレーは、エタノールと精製水にハーブから抽出したハーブアロマの精油が原料の体に優しい仕上がり。
「小さな子供にも使ってもらえるように」と、ノンアルコールの商品も揃えています。

季節ごとに様々なハーブや植物が色付く「broom garden」

そして、沼地に向かって段々に作られた「broom garden」。
東山さんが、「草むしりをしている時も、アロマテラピーをしている気分になる」、と話す心落ち着く庭です。
季節ごとに約50種類の植物が植えられるというこの庭。冬から春へ季節の変わり目を迎えるこの時期、「3月中旬から4月にかけては、小さな苗の植え込み、ルッコラなど野菜系のハーブの種まきなどを行います」と東山さん。庭が1年で一番鮮やかに彩られる春へ向けて、香房はだんだん忙しくなります。

冬におすすめのハーブアイテムを聞いてみました。冬の寒い時期に心配なのは風邪やインフルエンザ。「この時期は、季節に対応した体に優しいハーブティーがおすすめです。体が温まるもの。インフルエンザ対策、春には解毒シーズンにおすすめなブレンドがあります」と東山さん。季節を問わないハーブの楽しみ方は、私たちを飽きさせません。

ハーブだけでなく、植物全般が好きと話す東山さん。その理由は「生きている」から。
「冬場にただの木の棒になってしまっても、春がくると再び葉や花を付けて、季節の訪れを教えてくれる。そんな姿に、自分も励まされることがあるんです」。

 

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移住前、引き込まれていったハーブの「魅力」

香房の物語は、故郷である山口県を離れ、広島県でイベント会社に勤めていた時から始まります。
そのきっかけは、催し物会場で開催するハーブの先生の展示会の仕事でした。
「色々な香りがあって、効き目が生活に使えて、可憐な花を咲かせる。『暮らし』に役立つことがいっぱいある」。
仕事を進める中で、次第に東山さんはハーブの魅力に引き込まれていきました。

その熱は結婚して神奈川県に移住した後も冷めずに続き、植物園「グリーンライブセンター(東京都多摩市)」のハーブ研究科に入学。2年間通い、基礎科の1年でクラフトやハーブティ―の入れ方などの実学、翌年の研究科では座学で知識を深めます。その後、自宅である築250年の古民家で9年間「花とハーブのギャラリーショップ」を開催していました。

充実していた神奈川での生活。しかし、「畑は借りていたけど、のびのびと育てたくて、イチから思うように庭を作りたい」という思いから、夫婦で新たな「理想の土地」を求めて、出会ったのが今の物件。
「庭を作るのに広いし、静かで『水辺』のある景色が気に入った」と話します。敷地内に小屋もあり、泊まり込みで香房作りができるのも魅力的でした。

 

香房のはじまりは、土地の「開拓」から

物件を決めて移住するまでの1年半を、「神奈川から通いながら『開拓』していった」と話す東山さん。沼地に蔓延る山藤のツルが土地に根を張っていて、耕運機が使えず、鍬で1区画ずつ耕す日々。

ご主人の「都心からも近いし、イチから始めても何もない田舎とは違うと思う」という言葉に背中を押されて決めたいすみへの移住でしたが、長年慣れ親しんだ土地、友人や生徒さんがいる街を離れることに「(移住は)一大決心だった」と振り返ります。
4年前、「開拓」もひと段落して住み始めたいすみの地で「誰一人知り合いもいない、どのように香房を始めたらよいか」と不安を募らせました。

しかし、心配は無用でした。
移住して10日後、東山さんは移住相談などを通して知ったイベントの会場にいました。「神奈川に住んでいた頃は教室など忙しくて、楽しそうなイベントに参加できなかった。移住したら、自分が面白いと思う物には参加したかった」、そう考えて、「1年目は街の情報を知って、いろいろな人に会う生活をしていた」と持ち前の探求心で人々の輪に飛び込んでいくうちに、香房の名は市内だけでなく、周辺地域へと広がり始めました。

「未完成」の香房で描く未来のこと

「時間が経つと忘れられちゃうから、中途半端だったけど店をオープンしながら作っていこうと思いました」。
そう考えて始めた香房は2年前にアトリエショップができましたが、まだまだ未完成。今日も夫婦2人で汗を流します。最近、新しくできたのが、屋根付きのガーデンデッキ。昨年5月には、新しくなった香房で1周年を記念したマルシェを開催しました。

「屋根付きのスペースができたので、ワークショップをしていない時はハーブティ―のカフェを開催したい」、東山さんは笑顔で香房の未来を話します。
他にも、「ハーブは料理、掃除、薬に頼らなくても、うがい薬や蒸留して化粧水も作れる。そんな『間口の広さ』が楽しくていつまでも飽きることなく続けられるんです」と、自身を虜にしてきた生活に役立つハーブの様々な効能を活かして、新しい自家製商品の開発を目指します。同時に、香房の開店以来販売している、ハーブティ―やスプレーなどの関連商品も、香房産のハーブを100%使った商品にしたいと意欲を語ります。

この瞬間にも、新しいbroom香房が誕生しているかもしれません。その歩みは、香房のホームページ、Facebookやブログなどに掲載されるので、是非ご覧になってください。

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Flower&Herb Broom香房

〒299‐4615 千葉県いすみ市岬町井沢1557-3
TEL&Fax 0470‐62‐5708
営業時間 木・金・土、ときどき日曜日 am11:00〜夕暮れまで
※イベント、出張講習などで、お休みの場合もあります。
事前に電話連絡、FBやブログなどでの確認をお勧めします。

HP http://www.broomkoubou.com/ Facebook https://www.facebook.com/Broomkoubou Twitter https://twitter.com/Broomkoubou
ブログ http://broomkoubou.doorblog.jp/

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