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まきべ〜のおでかけ日記
いすみライフマーケット
NPO法人 いすみライフスタイル研究所

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第4回 いすみ“農産物直販所巡り”その1 いすみの旬とまごごろを知る
農産物直売所「なのはな」

写真 吉野桂司、佐々木千穂 文章 大花慶子、吉野桂司
reviced by 岡田美保 at 2014/5/2
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なのはな  今回ご紹介するのは、いすみでも有数の規模と品ぞろえを誇る、農産物直売所「なのはな」です。

当NPOから国道128号線に出てしばらく南下すると、コンビニやスーパーでもないのに、お客さんがひっきりなしにやって来るお店があります。
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いすみ市一番人気の農産物直売所

「農産物直売所だって?どんなもの扱っているんだろう?」と思って入ると、ひろーい店内に、地元でとれた新鮮な野菜、お米、加工品、惣菜などの特産品、手工芸や農具などの工芸品、観葉植物や野菜苗などがズラッと並んでいます。
しかも値段が安い!
 
ついつい、地元の野菜やらプランターやらお土産やら夕飯のおかずまで買い込んでしまいます。
一度行ったらその安さと品ぞろえにうれしくなって、思わずファンになってしまいます。
他のお客さんも同様のようで、入れ替わり立ち替わりやってきて来ては、どんどん買い物をしていきます。
 
ウワサによれば、いすみ市一番人気の農産物直売所で、年商2億円だとか。
「どうしてこの直売所は人をひきつけるんだろう?」
そんな疑問を胸に、人気のナゾを解くべく取材に行ってきました。
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生産者とお客さんの声を素直に店づくりに反映

小安和夫さん「実はこのお店、最初は小さな無人販売所だったのですよ」と教えてくれたのは、社長の小安和夫さん。
小安さんは、「なのはな」があるいすみ市の旧大原町日在で代々続く専業農家に生まれ育ちました。
大学卒業後、16年間を自衛隊(長野・木更津)で過ごし、農家の後継ぎとして地元に戻ってきました。
 
1998年11月、国道沿いの土地をコンビニエンンスストアとして貸し出すと同時に、隣で小さな野菜の無人販売を始めてみました。

ところがこの無人販売所、意外にも好評で、売上もよかった。そして来る方の「いつでも野菜が買えるといいな」、「こんな野菜もあるとうれしい」という要望に応えていくうちに、参加される生産者も増え、現在の直売所の形になりました。
 
最初は十数人の生産者からスタートしたそうです。
 
「何も特別なことはしていないのですよ。生産者の方にやり方を教わって、お客さんの要望に応えていくうちに、大きくなっただけなのです」と小安さん。

野菜売り場例えば、「なのはな」に置いている野菜の種類。
じゃがいもやキャベツ、ニンジン、玉ねぎなど、地元の旬の時期で採れないものもそろっています。値段も、スーパーで買うよりずっと安い。場合によっては、市場の卸値よりも。
それは、「わざわざうちに足を運んでくれたお客さんをがっかりさせないため」、「そしてなんといってもお客さんが来て、地元の生産者さんが丹精込めて作った野菜も買ってくれることを期待して」なのだそうです。
 
つまり、地元産だけにこだわらずに野菜の品数をある程度揃え、しかも安く提供することでリピーター客を増やし、地元野菜の売り上げにつながれば、という考え方で運営しているのです。
 
「がんばっている生産者の方を応援したいだけなのですよ」と小安さん。
「なのはな」が着々と地元でファンを増やし、人気の理由はここにありました。
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楽しい品揃えも魅力

なのはな店内2010年11月現在、「なのはな」に登録している生産者は210名。
 
店は2006年に拡大改装し、敷地面積は約300坪、従業員4名(うち店長1名)、パート8名の規模になりました。
1日で平均600人ほどのお客さんが訪れるそうです。

苗売り場さて、さっそく店内を見てみましょう。
 
入口にたくさん並んでいるのが旬の苗。奥にもたくさん観葉植物が並んでいます。
ガーデニングや家庭菜園をやっている方には大助かりです。

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農産物直売所のメインは、地元産の旬の野菜。
土のにおいがしていて、新鮮です。
生産者の顔が見えるのも安心ですね。
自然薯  トマト  たまご
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草履やエコたわし、鍬や鎌やまな板など、地元の方が作っている工芸品も置いてありました。
こちらの草履、家でスリッパ代わりに履くと、体幹が鍛えられていいのだとか。私、大花も1足買いました。
いすみの工芸品  いすみの木材
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SHOJIこちらのアンチョビドレッシングは私が「田舎のお土産」として都会人に買っていく定番商品。
地元の若い移住者が作っているのですが、ラベルもオシャレだし、野菜にかけてもパスタにかけてもおいしいのです。

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健康食品自然食愛好家にうれしいことに、こんな「健康食品」のコーナーもありました。
 
動物性を使っていないベジタリアン食品や無添加のお菓子、伝統製法で作られた醤油や塩、調味料など。

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栗の渋皮煮地元の方が作ったお弁当などの総菜や、農家のおばあちゃんが作った手作りの加工品なども充実しているのが特徴です。
 
こちらはおやつにいただいた栗の渋皮煮。
巨大な栗が8個入って350円。

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生産者とお客さんを応援し続けるお店

こんな風に、ぐるっと店内を見て歩いて楽しい直売所はそうありません。
買い物しやすいように、売り場の配置などをちゃんと工夫していることが伺えます。

さて、こちらの「なのはな」に出品するにはどうしたらいいのでしょう?
出品条件として農薬基準があるそうです。
また、入会金は2万円で、バーコード1枚につき1円。手数料は売上の20%となっています。
地元の生産者でも大きな負担にはならないよう、配慮されています。

生産者のなかには、定年後や移住後に、第2の人生をスタートするべく農業者になる方も増えているそうです。
値段は自分の思い通りに設定できるため、土や気候と相談しながら決められます。
どこよりもおいしい野菜を作ることに日々集中できるのです。
なかには、「どうしたらおいしい野菜が作れるのか」を気さくになんでも教えてくれる先輩農業者もいらっしゃるそうです。
「なのはな」の生産者は、お互いにライバルではなく、ともに助けあい、高め合う仲間のようです。

コンビニの片隅に立つ小さな無人販売所からスタートした「なのはな」。
屋号の謂れは、「菜(野菜)と花が売り物のメインだし、だれでも親しみやすく、明るい気持ちになるから」だそうです。
 
地域で愛される大きな直売所になった理由は、生産者とお客さんの気持ちをだれよりも理解し、応援する気持ちがあったからこそ。
そんなホットな話を胸に、ぜひみなさんも寄ってみてください。

+地域特産ショップ「なのはな」 (http://isumi.info/shop/nanohana/
住所 いすみ市日在1180-1
電話 0470-64-0502
営業時間 8:00〜18:00
お休み 正月(1月1日〜5日まで)
※2013年に同場所にてリニューアルオープンいたしました。

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