こどもに食べさせたいと思えるパンを届けたい
母親になってからこどもが食べるものにも気を配るようになったといいます。
パンや手作りジャムの材料はこだわりをもって厳選。
できるだけ無農薬、有機栽培(オーガニック)のもの、地元で育ったもの、卵は自宅で平飼いしているニワトリの卵などと、できるだけ安心安全なものを使うよう心がけています。
小麦などの材料は知り合いの農家さんに声をかけておいて、できるだけ価格を抑えて仕入れ、提供する価格をリーズナブルにしたい。
体にも環境にも良い商品を“いつも買い”できるような身近さを感じてほしい。
無農薬、有機栽培(オーガニック)製品の価格はまだまだ高いのが現状。
東京で値段を見るとびっくりすることもあるそうです。
そんな中、知り合いの農家さんに「今年はかぼちゃがたくさんできたよ」と言って安く譲ってもらい、「じゃぁかぼちゃのパンでも焼こうかな」と、そんなやりとりもあるそうです。
農家さんが大切に育てた旬の野菜を文紀さんがパンとしてさらに美味しく生みだす。
農家さんとお付き合いしているならではの喜びですね。
季節ならではのパンが食べられるのも楽しみのひとつです。
買う人が何を買うかでそこに1票が投じられるのであれば、自分が食べたいと思うものを選んで買うことはその人を応援する事に繋がると思うと文紀さん。
食べるものはみんなのもの。
「つくる」人がいるから「買って」「食べる」ことができる。
「買う」人がいるから「つくり」続けることができる。
無農薬や有機野菜を「買う」人が増えればそれを「つくる」人も増える。そのためには、みんなが買える値段で売れるように「つくる」努力はかかせないし、食べものは、みんなで分け合って、いただいていることを忘れないでいたいと思います。と話す文紀さんの表情は力強く感じられました。
「食べる」ことは一生つづくこと。そして健康や考え方を左右する要素でもあります。
自分達が食べるものを自然や環境、そして自分の心と体、そういう観点から選ぶという意識。見つめてみることってとても大切ですね。 |