民家の奥にひっそりとたたずむ工房、いすみ市内の５番目のチーズ工房「手作りチーズの醍醐屋」は２０１３年の１月にOPENしたばかりです。

工房を営む木下さんは１１年前にいすみ市へ移住。東京で公務員勤めをしていましたが、以前から「４０代半ばになったら仕事をやめて好きなことをする！」と決めていたそうです。
その通りに仕事を辞めて、好きなものを求めて全国に足を運んだそうです。

なぜチーズ工房を始めようと思ったのですか？という質問に対して、こう答えて下さいました。

もともと色んな事に興味があって、ワイン工房を見て回ったり、木工工房にもしばらく滞在してみたり、有機農業に携わってみたり、自分の好奇心の赴くままに動く時間を過ごしていました。

その中でなぜかふと湧いてきた想いがありました。
「何十年も前に山羊のミルクからつくるチーズを見て、そんな生業もおもしろいなと思ったなぁ」

それが動き出すきっかけでした。
木下さんの心の中で、チーズをつくりたいという想いの火は当時から消える事なく燃え続けていたのですね。

自宅も工房も自分の手で建てる

木下さんの自宅と工房はなんと手作り！

家は、１年間東京と行き来しながら建てていったそうです。
お邪魔させて頂きましたが木を活かした趣味が垣間見える素敵なお家でした。

自宅の敷地内にはお庭や畑もあり、ブドウの木や作物を育て、自分ができる範囲で農も楽しまれている様子でした。

色々見て回ってきた経験がこの場所に凝縮されている様で、日々の楽しい生活を垣間見ることができました。

工房はこじんまりながらもチーズづくりには十分な広さ。なんといっても外観が素敵です。

入口に置かれたミルク缶はチーズ用の牛乳を仕入れている牧場さんから頂いたそうです。
アンティークな雰囲気が出ていてかわいいですね（一番初めの写真参照）。

“この工房でお客さんと作り手が直接顔を合わせて交流できる関係を築きたい“と話す木下さんの表情は穏やかで、その目にはこれから出会うお客様との会話の光景が映っている様でとても輝いていました。

５種類のチーズ

チーズづくりの前には同じいすみ市内の「フロマージュKOMAGATA」を訪ねたり、「よじゅえもんのチーズ工房」を訪ねたりしたそうです。

レシピはよじゅえもんの関さん夫妻に習ったもの。それにちょっぴりトッピングのアレンジをしてオリジナリティーを加えています。

・おつまみストリング
・なんでもモッツァレラ
・フレッシュ生チーズ（プレーン、ガーリック、バジル）
★工房で販売しています。ご来店の際は事前にご連絡をお願いします。

「手作りチーズの醍醐屋」
住所：千葉県いすみ市岬町榎沢1830
TEL：0470-87-7579
営業時間：１０:００〜１７:００　※来店前に事前連絡をお願いします。
定休日：不定休
※看板は出ていません。木下さんのポストが目印です。工房は敷地内にあります。

＜チーズ取り扱い店＞
・道の駅「ながら」（千葉県長生郡長柄町）
営業時間9:30〜17:00　Tel:0475-35-4741

・スーパー「マルエイ」（稲毛海岸店）
営業時間:10:00〜22:00　Tel:043-241-55110

・スーパー「マルエイ」（西葛西店）
営業時間:10:00〜22:00　Tel:03-5658-8500

※工房にて直売もしております。