へナとの出会い、そして、女性が健康で幸せになる道を求めて「いすみ」へ
松尾さんがいすみに来たきっかけは、マクロビオティック料理研究家・中島デコさんの主宰するブラウンズフィールドの研修生としての滞在でした。
その当時、松尾さんは福岡の実家の陶器店を手伝いながら、悶々とした日々を過ごしていました。
グラフィックデザインを学びたくて京都の専門学校に入学。学費を稼ぐために制作会社でアルバイトを始めましたが、仕事は締め切りに追われ、昼夜逆転のハードな生活の中、常に頭痛に悩まされる日々が続くようになりました。
福岡の実家に戻ったものの、そこにはもう自分の居場所はなく、ますます精神的にも肉体的にも病んでいくのがわかりました。
「とにかく体をなんとか治そう!」と探したのが、名古屋にある自然療法やマクロビオティックを教えてくれる健康センター。そこで現在の仕事になる「ヘナ」に出会います。
ヘナは髪染めにも使うインドの薬草なのですが、お茶にして飲んだり、玄米に入れて食べたり、入浴剤として使ったりと髪染め以外にも使えます。このへナを生活に取り入れることにより、女性の子宮をきれいにし、その人本来のもつ健康や美しさを取り戻せるそうです。
最近生まれてくる子供たちには、原因不明の病気やアレルギーが多く、その原因はお母さんの子宮(体の状態)にあるそうです。女性が健康や美しさに目覚めることで、次世代に命をつなぐことができる。
ヘナを取り入れ、玄米菜食中心の食事法に改め、次第に心身ともに健康になっていくのを実感した松尾さん。
「どこか住み込みなどで、さらに農と食を学べるところはないか?」
そして、探し出したのがブラウンズフィールド。松尾さん21歳の頃でした。 |