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まきべ〜のおでかけ日記
いすみライフマーケット
NPO法人 いすみライフスタイル研究所

癒し・パワスポめぐり

第13回
大原はだか祭り体験レポート第2弾 ゆりえ、はだか祭りを行く!

写真・文章:田中(重野)藍子
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ゆりえちゃん昨年、いラ研スタッフが参加した「大原はだか祭り」。
→祭りの様子はコチラ

昨年アップしたこの記事を見て、「祭りに参加してみたいです!」と連絡をくれたスタッフの友人がいました。
彼女の名はゆりえちゃん。宮城県出身、現在は牧場従業員という元気印の女性。

最初は知り合いの伝手(つて)で出ようと思っていた彼女、その友人が突然の不参加を表明したことで参加の伝手を失います。
それでも祭りをあきらめきれなかったのでしょう。いラ研スタッフ田中のもとへ、一本のメールが入りました。

「あいこさん、去年祭り出てましたよね?」

そこから、昨年お世話になった地元の方々へ紹介(みなさま快く受け入れてくださいました。ありがとうございました)、祭り衣装の買い揃え、当日の打ち合わせをしつつ、祭り本番を楽しみに待つばかり・・・。


【大原はだか祭りワンポイントレッスン★祭りの衣装】

大原はだか祭りファッション初めての大原はだか祭り参加は、何をどこで揃えたらいいのかわからないもの。ここでは衣装とそのポイントをご紹介。

こちらが全身スタイル。右側手前の女性は、羽織っている長い「ダボ」に個性があります。「腹巻」や「てっこ」のこだわりが出るとこなれ感が?!

さらし・ももひき:ともにサイズがあります。お店や知り合いに確認してみましょう。

ダボ:9月後半に行われるはだか祭りでは、夜に気温が下がることもしばしば。日が暮れてからは上に羽織るダボを特に用意しておくことをお勧めします。

地下足袋:渡御、村廻りと一日中歩き回ることになるはだか祭り。足元をサポートする強力な助っ人が地下足袋です。ここは自分の足にあったものを最初から買うのがおススメ。

腹巻:移動中に物入れの役割を果たしてくれる腹巻。白いさらし・さし色の三尺との色合わせによって、印象も変わってきます。黒・白・ラメ入り…さぁ、どれにしましょうか。

てっこ:腕に巻く黒い布。神輿を担ぐ時に腕の摺れを防止してくれます。見た目にも引き締めてくれて、格好いい!

鉢巻と三尺:こちらははだか祭り参加にあたって、担ぎ手がどの神社に参加しているかを示すもの。各神社を色によって見分けています。私たちが参加しているのは大原八幡という神社で、色は鉢巻・三尺ともに赤。

大原商店街には、一年を通して祭り衣装が揃えられる洋品店がいくつかあります。 商店街を散歩がてら、下見に行くのもおもしろいですよ。
参考:大原商店街お散歩マップ

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世話役の人に面倒をみていただきながら

さて、はだか祭り当日。
昨年お世話になった方に時間と場所を聞き、神輿が渡御をしている途中、9時頃に貝須賀の鹿島神社に合流。そこから渡御スタートです。

仕事のため私は途中退出。ここから夕方まで、ゆりえちゃんには一人で頑張ってもらいます。
知り合いがほとんどいないゆりえちゃん、のちのインタビューでは「知り合いが全くいないと厳しいですね。最初は世話役の人が必要だと思います。」と語ります。

世話役の人に教えてもらうゆりえちゃん
担ぎ方、入り方などを教えてもらいながら…。

世話役をお願いしていた地元の方について神輿を担がせてもらったりと、面倒を見てもらいながら神輿は大原漁港へと向かいます。

そして漁港での祈願祭から汐ふみへ。 各神社は海水浴場の波打ち際へ整列。神輿ごと海へと入っていきます。

昨年の私と同様、ゆりえちゃんもここでは見守りに徹します。
「汐ふみには着替えが必要ですもんね。着替えを持っていないので、見ていました。」とのこと。

そうなんです。海に入ると衣装はもちろん下着まで水浸しに。汐ふみは初心者には向かないかもしれませんね。

そして祭りは商店街渡御の中盤へとさしかかります。 ここまで大まかなスケジュールもあまり知らなかったゆりえちゃんは、神輿が行くままにひたすら付いていきます。
「いつ休憩できるんだろう〜」と思いつつ、近くに知り合いもおらず、聞くこともできないまま。
渡御の行程は、地元氏子に配布されています。氏子に知り合いがいれば事前にお願いしてもらっておいてもよし。また、同じ神輿を担いでいる人に聞けば、教えてくれます。
気軽に聞いてみて!

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「けっこう、怖い!!」…「大別れ」での神輿かつぎ

さぁ、いよいよ「大別れ」。「大原はだか祭り」のメインイベントのひとつです。

大原小学校での大別れ

薄暗くなってきた頃、神輿が大原小学校校庭へぞくぞくと参集してきます。そして、校庭の中を、集まった神輿たちがぐるぐる、ぐるぐると大きく走り回る。ろうそくを灯したちょうちんや高張が乱舞する姿は、幻想的な雰囲気。

… と、外野から見ているとそんな感じですが、実際に担ぎ手としては、神輿のそばで走るのは実はとても危険を伴うので、のんびりと構えてはいられません。

担ぎ手初体験のゆりえちゃん、大別れはけがもなく無事に終えましたが、感想は「けっこう怖い。」

大の大人が走りながら大声を上げる。走っている後ろからすごい勢いで神輿が追いかけてくる。笑顔を見せながらも、「もまれましたー!」とびっくり顔で帰ってきました。

大別れ
外野から見ると美しい「大別れ」。参加すると違った視点からの大別れが楽しめます。
 大原商店街を練り歩く提灯
キャプション:暗くなってくると提灯にはろうそくの明かり。暗闇に自然の光が柔らかい。

その後はしばしの休憩。知り合いの氏子宅でじっくり体を休めました。
担ぎ手は、担いでいる間や渡御の間は体力勝負。休める時に十分休んで、次に備えましょう。くれぐれも、無理はしないでくださいね。 (とはいうものの、飲んでしまうと勢いがついてしまう大原人。祭りでエネルギー爆発です。)
この後、東海の神社を見送り、ゆりえちゃんはここで祭り終了。

祭り初体験、今年は1日目のみの参加となりましたが楽しかった様子です。
ゆりえちゃんからは 「次の日筋肉痛になって相当疲れたけど、それ以上の充実感、達成感、興奮が得られました!何より大原が、いすみ市が大好きになりました。はだか祭り最高!来年は汐ふみにも挑戦したいです。」とのコメント。

地元の方々が集い、1年に1度エネルギーをぶつけ楽しむ「はだか祭り」。 参加すると、地元っ子の心意気に触れる場面に出会うことがあります。

普段なかなか腹を割って話す機会のない毎日。引っ越してきた人たちにとっては、地元の人たちはどんな心持ちで祭りを大事にしてきたか・どんなふうに祭りが盛り上げられているかを知る良い機会です。

まぁ、そんなに難しいことを言わずとも参加してしまえば担ぎ手のうちの一人。地元っ子を体感できるチャンスです。歩いて、担いで、走って、食べて飲んで、また歩く。へとへとになるけど、時が過ぎるとまた参加してみようかという気になる不思議な祭りです。

去年参加、今年顔出ししたよしみで、移住者の担ぎ手仲間や友人もちらほらいることがわかりました。 こうやってだんだん、地元に馴染んでいくんですね〜。

この記事を読んだ方々。
いすみはもちろん、地域の行事に参加してみるチャレンジはいかがでしょうか?

 

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