國吉神社
訪ねたのはいすみの冬。
澄んだ空気の中参道を進むと、朱色に塗られた拝殿が近づいてきます。
とても清潔な感じがする、気が行き届いた感じの拝殿にて、参拝をしてきました。
神社の由緒は約1500年前にさかのぼります。 信州の諏訪大神より勧請し建立され、その後、明治時代に苅谷周辺の神々が集められ、「國吉神社」として現在では二十八柱の神々が祀られています。
地元・苅谷商店街をはじめ、この地域で昔からとても大事にされている神社です。
この神社の特におすすめは、堂々の巨木となっている御神木です。
「御神木は裏にあります」との案内を見て神殿の裏に回ると、とても大きい銀杏の木が悠然とたたずんでいました。
由緒を見ると、樹齢300年から400年と書かれていました。
取材の日、ちょうど銀杏の実がたくさん地面に落ちていました。
その場にいらっしゃった宮司の田中さんにお話を伺う事ができました。
「昔はこの銀杏を取りに近所の方が来ていたけど、今は取りにくる人も減ってしまったんですよ。来年は是非取りにきてください」とおっしゃっていました。
銀杏取りにこども達も集まったらいいな〜なんて思いながら、来年は取りに来てみようと思いました。
「神殿内や境内をとてもきれいにされていますね。」とお話をすると、田中さんの代になって神殿内を大掃除したそうです。
「きれいにしてからは、参拝する方も増えて来ました。もっと多くの方に足を運んで頂けると嬉しいです。」とお話されていました。
やっぱりきれいにすると良い気が入ってきて、神様も喜んでいるのでしょうか。
地域の方が気軽に立ち寄れる様な、身近な神社としてこれからも愛され続ける國吉神社であってほしいですね。
<由緒>
國吉神社の鎮まる苅谷幸野の地は、今から約1500年前の安閑天皇の御代に伊甚国(後の夷隅)が春日部后の屯倉(御領地)が置かれ、勅使を迎える仮屋が設けられた地であり、後に信州より諏訪大臣を勧請し神社が創建され、明治時代には各地の神々がまつられ國吉神社と称した。御祭神は二十八柱の神々がまつられており、御神徳は家内安全、交通安全、厄除、八方除など多岐にわたる。 |