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いなかからのお便り -いラ研ブログ-
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いなかからのお便り -いラ研ブログ-

千葉県房総・いすみ地域で田舎暮らし情報の提供活動を行うNPO法人いすみライフスタイル研究所のブログです。

2022年1月29日、「第3回 持続可能な地域づくりについての意見交換会」行いました

1月29日(土)、「第3回 持続可能な地域づくりについての意見交換会」行いました。

今回は、生産者や流通者ではなく、クリエーターとITエンジニアの方々に集まっていただきました。
参加されたのは、グラフィックデザイナーの松下貴昭さん、元システムエンジニアで地域でホームページを作成したり自らキッチンカーで出店されている三次恵美子さん、私達も普段からお世話になりまた学校給食畑もやっていらっしゃるシミキョウさんこと清水京子さんの3名です。
地域のイベントやコンテンツづくりでいろいろな方々と一緒に活動をされているので、幅広い視点からご意見を聞くことができるのではということから、お集まりいただきました。

松下さん:
・東京で子育てするのに疑問を感じ、御宿へ移住してきた。平日の多くは仕事で東京で暮らし、週末は御宿でという二拠点の暮らしを当初から実践し、都会と田舎の美味しいとこどりが出来て今でも正解だったと思っている。自然の中で子育てができて満足。
・いすみで行われている学校給食の有機食材化はよいと思う。大原高校の園芸科の生徒が育てた作物で給食を作ったら良いと思う。
・一方で、子供が少なく、教育(進路)の選択の狭さは問題だと思う。
・自分のようなライフスタイルの人が増えるといいなと思う。この地域が好きで住んでくれる人が増えるといいと思うし、PRもしたいと思う。
・地域情報に関しては、玉石混淆だと思うので、きちんとキュレーションされた情報があるといいと思う。自分もデザイン、見え方指南でお手伝いしたい。

三次さん:
・移住してすぐ人と交流する場としてゲストハウスを運営していた。人との交流の場づくりには興味がある。
・この地域は、出店者と交流できるマーケットが多いので楽しい。
・夫婦で生きもの、植物が好きなので、この環境は気に入っている。
・コロナ禍でリモートワークが盛んになってきたのは、都市部からの関心がこちらに向いて、この地域にとっては追い風だと思っている。
・一方で人が減っている中で、どうするか?私は少ない人数の中で気持ち良く暮らしたい。グローバルなまちづくりをして外国人にも来てもらえればと思っている。
・また、自然環境を大事にしたい。そのためのコミュニティづくりや啓蒙活動などもやっていきたい。
・タコスのキッチンカーで地域を賑やかにしたい。
・ITでも、情報発信などできることがあればお手伝いしたい。

シミキョウさん:
・この地域は市民マーケットが多いので、出て遊ぶのが楽しい。
・学校給食のために作った有機野菜の中で、規格外のものが結構出るので、それを地元の知り合いに頼んでドライフードにして販売してもらっている。小さい地域循環だけでも、助かる。
・イラストなどで、地域のことが見てわかりやすくすることをしていきたい。

などのご意見をいただきました。

ITエンジニアやクリエーターが不足しているこの地域で、このように地域活性化に前向きな方々がいらっしゃるというのは、心強いと思いました。

(えざき)

※この意見交換会は2021年度地球環境基金助成金の助成を受けて実施しました。
※このブログの記事は2021年度地球環境基金助成金の助成を受けて作成しました。

※いラ研は、環境保全活動と地域資源の循環促進など、SDGsを視野に入れたまちづくりに取り組んでいます。

2022年1月28日、「第2回 持続可能な地域づくりについての意見交換会」行いました

1月28日(金)、「第2回 持続可能な地域づくりについての意見交換会」行いました。

今回は、ライフスタイル編ということで、地域の里山での食と農の体験を提供する「たんぼのがっこ」の吉田滋子さん、自然農と6次産業化を進める「つるかめ農園」の鶴渕真一さん、商店街の空き店舗を夫婦でリノベーションし「ブーメランバッグ」運動をしている裁縫工房「マチノイト」の松永さやかさんの3名に来ていただきました。

それぞれの活動の現場の中から、地域の魅力と可能性についてご意見をいただきました。

吉田さん:
・空が開けていて、一年中地面と触れて遊べ、「暮らしている」ということを感じることのできるいい地域だと思う。
・一方でシャッター街ができるなど、寂しくなっていることも事実。子供があふれるところであって欲しいと思う。
・子育て中の親にとっては、都会で子育てはしんどい、子供をのびのびさせたいという感覚はあると思う。また、足元に食べ物(食料生産の場)があることの安心さや都会に近い田舎ということは、コロナや社会的な環境の変化の中で、この地域の魅力発信として効果が出ていると思う。
・生きていくうえで必要なインフラを自給できれば生きていけるのか、という感心も高まっていると思う。
・地域の生物多様性は劣化してきているように思う。
・「たんぼのがっこう」を最近法人化したので、より活動を充実させていきたい。

鶴渕さん:
・この地域にはいろんな方向性を持ったいろいろな人がいることが魅力。
・地域のコミュニティでのつながりから先の混じり合いの部分や新しい人達との交流があったらうれしい。
・コロナ禍で生活の足元、現実的なものに目が向くようになってきていると思う。出歩かなくなって、逆に既存の地域でのつながりが濃くなったと思う。
・地域で農業の担い手、生産者が減ってきているように思う。農業はほとんどが行政の仕事だと思うが、自分としてはCSA(コミュニティ・サポート・アグリカルチャー)型の農業を進めていきたいと思う。都会の人達とのつながりを強くして、出口(売り先)のしっかりした農業をしたい。

松永さん:
・都市部よりもこちらで暮らす人達のは肌艶が良いのが印象的で、人生の経験を惜しみなくくれる人が多いのが面白い。
・車がないと生活できないのが不便。
・最近、市役所のバックアップが手厚く、オーガニックブームもあって、いすみ市が注目され、移住者も多いことは良いことだと思う。
・縫製工房をやっていると地元の人たちがが不要になった和服や裁縫道具などを持ってきてくれて、それを利活用しながら新しい服を作ったり、ワークショップをしたりするのが楽しい。
・「ブーメランバッグ」のように、自分はファッションの面から地域を楽しくすることをやりたい。

それぞれが自分の得意分野を活かした活動のフィールドをお持ちのお三方のように、ひとりひとりができることを等身大でやっていくことの大切さを教えていただきました。

(えざき)

※この意見交換会は2021年度地球環境基金助成金の助成を受けて実施しました。
※このブログの記事は2021年度地球環境基金助成金の助成を受けて作成しました。

※いラ研は、環境保全活動と地域資源の循環促進など、SDGsを視野に入れたまちづくりに取り組んでいます。

2022年1月28日、「第1回 持続可能な地域づくりについての意見交換会」行いました

2022年1月28日(金)午前、「第1回 持続可能な地域づくりについての意見交換会」行いました。

この回の参加者は、ITエンジニアの一方で、狩猟免許を持ち、地元の里山の保全活動をする「桑田里山の会」の運営委員をされている村木卓裕さんに来ていただきました。
今回はIT・Web・クリエーター系の方々にお集まりいただき、生産や流通と間接的に関わる方々としてそれらに少し距離を置いた視点でのご意見を集めたかったということでの開催を計画し、他にもお呼びしていたのですが、コロナや仕事の都合でキャンセルとなり、結局1名での実施となりました。

村木さんは米どころ新潟県生まれということもあり、子供のころから農薬の環境への影響、怖さを良く知っているとのことで、2011年の東日本大震災の時に都市部からいすみ市に移住して来られたそうです。
その頃までは、反文明的だったけども、今ではそうでもなくなってきたとのこと。
その一番の原因は、反文明的な意見の中には、エビデンス(証拠、根拠)が希薄なものも少なくなく、安易に同意できなくなってきたとのことです。
さらに、今のコロナ禍で、さらに仮説やエビデンスに基づき考えることが重要だと思うようになってきたということでした。

また、地域でいわゆる自然派と呼ばれる人達を見ていると、自分のビジネスに直結させている人達ばかりなので、本気で環境保全に取り組む気があるのか、そこも気になるとのことでした。

今回は、小学生の息子さんが夏休みの自由課題で作られた矢竹城の模型も持参されました。
この模型は、「桑田里山の会」の里山のフィールドにかろうじて残っている矢竹城跡地(藪に覆われている)を実際に歩いてみて、過去の地域の歴史文献を読んで、作ったものだそうです。

地域の資産を大事にするとは、こうした身近な生活の中にある歴史や自然を知り、大切にすることではないか、地域の持続可能性もそこにあるのではないかとおっしゃっていました。

(えざき)

※この意見交換会は2021年度地球環境基金助成金の助成を受けて実施しました。
※このブログの記事は2021年度地球環境基金助成金の助成を受けて作成しました。

※いラ研は、環境保全活動と地域資源の循環促進など、SDGsを視野に入れたまちづくりに取り組んでいます。

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