吉野郁夫『木の家具展』~12/23まで
毎回、夷隅地域ならではのハイレベルな展示が楽しみな田園の美術館こといすみ市郷土資料館。
今回はいすみ近郊に住む3人の作家さんの作品を展示しています。
◎長生村に工房を構え、家具の制作に取り組んでいる吉野郁夫さん。
木の個性がうまく活かされたシンプルだけど、機能的でかわらかい印象を受けました。
今や家具は、ホームセンターで気軽に手に入れることができるけど、吉野さんの作品は
1本しかないその木の個性を形に調和させた、きっと代々受け継がれていくべき魂の入った家具だなと思いました。
若い男性がすごく丁寧に作品を観察していて、
この子ももしかして、将来手仕事で魂を込めていく職人になるのかしらと思ってしまいました。
◎メタルクラフト作家 金子透さんは2012年にいすみ市へ山形から移住。
とても繊細で軽やかなメタルクラフト。
「青い銅器」という作品の青はなんとも言われぬ鮮やかなブルー。うっとりしてしまいました。
◎いすみ市大原に工房を構える金工作家 伊藤祐嗣さん
え?!いすみに銅鍋を作る作家さんがいたのかと驚きました。
日本人の作家さんが作るだけあって、煮物にも重宝しそうな銅両手鍋「かぼちゃん」は中でも目を引きました。
この展示は12月23日(祝)まで田園の美術館で開催しています。
ぜひ、ぜひ足をお運びくださいね。こんなにハイクラスの展示が無料で見られる美術館が
いすみにあることが幸せだなといつも思います。
学芸員の方の作品に対する愛情、作家に対する敬意が感じられます。
田園の美術館(いすみ市郷土資料館)
いすみ市弥正93-1
0470-86-3708
(みほ)