大沢昌助資料室ナギサ 12月の展示
遅くなりました。ナギサ12月の展示のご案内です。
今回のメインの展示は、「徘徊」と、「ネック」。
「徘徊」は大沢先生晩年の代表作と言われ、版画にもなっています。
先生は「鳥獣戯画」(京都・高山寺に伝わる墨絵の絵巻物)がお好きで、そのような絵を描きたかったのだそうです。とても力強い絵です。
そして、その右には、とてもシンプルですが「徘徊」に負けない存在感を持つ絵、「ネック」が展示されています。
左上:「静物」水彩、1921年(18歳)
「美術学校2年位の時に、後期印象派の人なんかにすごくひかれた。もう向こうのものと同じに画かないでしょう。すぐそこに主観的なおもしろい形を自分でつくりあげていった。その影響を早くから受けたからネ。」
左下:紙パレット、1991年(88歳)、常設展示
真中:「季美子の像」水彩、1931年(28歳)
結婚の前年、ピアニスト(国立音大一期生)
アトリエにはいつもピアノの音が流れていた。
80歳を過ぎてからも、ますます活き活きとした作品を描き続けられ、息をするように自然体で絵を描かれた大沢先生の作品を、間近にご覧になりたい方は、ぜひお越しください。
※過去の展示のご紹介はこちら→★
◆大沢先生のオリジナル版画をまとめたパンフレット好評です。資料室にいらした方には差し上げています。
このパンフレットに掲載されている作品は、練馬区立美術館にコレクションされており、現在もお買い求めいただくことができるものです。興味のある方は、大沢昌助絵画資料室ナギサ/ギャラリーアルカディア(0470-87-9379)までお問い合わせください。
東京の画廊の方もよくいらっしゃるというものですので、美術好きの方、絵の勉強をされたい方はぜひ足を運んでみてください。
また、大沢先生がいすみの海を描いた「海景」という題の版画の絵葉書ができました。
いラ研でも100 円で販売しておりますので、 いすみのおみやげや記念にお買い求めいただいたり、
飾っていただければと思います。
大沢先生が描いたいすみの風景画の絵葉書、この他にも作るそうですので、お楽しみに。
(webま)
■「大沢昌助絵画資料室 ナギサ」概要
日本の洋画界を代表する大沢昌助先生(1903-1997)の作品を中心に、
他の作家さんの陶芸作品などを展示しています。
美術の専門家だけでなく、次の時代を担う子供たちや若者たちにも、
ぜひ心の目で作品に触れて欲しいと願い建てられた小さな、小さな六角形の資料室です。
作品:学生時代より93 歳まで収蔵。毎月展示替。
常設:油絵(大作含む)、水彩、デッサン、版画、コラージュ、
絵付け陶器作品を20 点以上常設展示。
公開:12:00-17:00、水曜・休、要・予約。
料金:大人500 円、学生無料。
大沢昌助絵画資料室ナギサ/ギャラリーアルカディア
Tel&Fax 0470-87-9379
http://galleryarcadia.jp/
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