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いなかからのお便り -いラ研ブログ-
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自然と共生する里づくりシンポジウム~人もコウノトリも住める地域づくりを目指して~報告

2月2日(土)にいすみ市で開催されたシンポジウムに参加してきました。

「自然と共生する里づくり」
~人もコウノトリも住める地域づくりを目指して~

米作りを中心とする農漁業の盛んないすみ市のこれからを大きく左右する大きなテーマです。

いすみ市には希少な源氏ボタル、コハクチョウやミヤコタナゴ、オオサンショウウオなどを始め
様々な生物が人とともに未だ共存しています。

しかし今後、現代の農業を見直し、生物が暮らしやすい環境を保護していかなくては、
いづれいなくなってしまうでしょう。

そのようないすみ市の状況を踏まえての兵庫県豊岡市の中貝市長の基調講演。
コウノトリを地域づくりに取り入れている市長のお話は実績もあり、とても熱意が感じられました。

豊岡市ではコウノトリが絶滅して約40年、
コウノトリを繁殖させ、人里に帰していくことは容易ではありませんでしたが、実現させました。

それは「コウノトリも住める環境≒人間にとっても持続可能で健康的に暮らせる環境」
という信念があったから

現在では環境創造型農業、コウノトリツーリズム、企業との取り組みを始め
市が投資するだけではない、循環する仕組みができつつあります。

いすみ市ではどう取り組んでいくのか?

太田市長のコウノトリに対する熱い思いは感じられましたが、
すでに取り組みを始めた野田市から「コウノトリが飛んできて、住み着いてくれたら嬉しいです」と
希望を語るのにとどまりました。

実際、農薬使用の問題、費用の問題、いろいろな課題はありますが、
いすみ市がコウノトリも含め、人にも環境にも配慮した農業にシフトしていかなければ
「TPPを始め、農家の高齢化の問題、農業が続けられなくなっていくのを避けられない」というのは
太田市長も危惧する通りです。

これから、市内の農家さん、農協さんを始め、市民と行政の密な話し合いを続け、
具体的にどのように形にしていくのか楽しみに感じられるシンポジウムでした。

(みほ)

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