【地球環境基金活動報告】いすみ市での獣害対策勉強会実施しました
地球環境基金の助成を受けて行っている「いすみ地域における森里川海の一体型環境保全活動による里山・里海の維持」活動ですが、この中のイノシシなどの有害鳥獣対策の勉強会を、昨年(2017年11月22日)に行いました。
28年度は、峰谷集落と新田野地区生島集落の2つの集落を対象に行いましたが、今年度29年度はいすみ市南部の造式区、大舟谷区、矢指戸区、大井区、貝須賀区の5つの区を対象に行いました。
この時の勉強会には、太田いすみ市長が冒頭挨拶に来られ、集まった住民の方々に、市としてもイノシシ対策に本腰を入れて取り組むという話をされていました。
また、上島副市長やいすみ市農林課の職員もずっと参加され、勉強会を熱心に見学されていました。
この日は、農林課に所属し獣害対策を担当している地域おこし協力隊のメンバーや、地元の猟友会幹部の方々も参加され、地域の方々から被害についての報告とそれに対する対策についても、熱心に対話が行われました。
この勉強会の後、イノシシ捕獲の数が格段に増えたそうです。
実は、昨年度からの我々の2地区での活動を受けて、29年度からいすみ市では集落での自発的な行動に対して、市が援助をしています。
具体的には、集落でまとまり意思統一して獣害対策に乗り出す地域に対して、集落での電気柵設置費用および設置後の維持管理費の補助や罠の提供などを行うというもの。
29年度は、峰谷地区、新田野地区、小沢地区の3地区が手を上げて、取り組みを進めています。
こうした成果を踏まえ、2018年3月10日(土)には、いすみ市主催で我々が勉強会で講師をお願いしている仲谷淳さん(中央農業総合研究センター)を講師に、市内の農業従事者に対して講演会を実施しています。
この日の講演会には出席できなかったのですが、200名以上の参加者があり会場は満席、地域にとっても関心の高い課題であることがわかりました。
地球環境基金の助成を受けての、我々の集落を対象にしたイノシシ対策の勉強会がこうして市の施策に確実に繋がっていることをうれしく思います。
昨年度の峰谷集落での勉強会の模様
http://www.isumi-style.com/blog/?p=16069
http://www.isumi-style.com/blog/?p=16600
昨年度の新田野地区生島集落での勉強会の模様
http://www.isumi-style.com/blog/?p=16587
(えざき)
※このブログの記事は平成29年度地球環境基金助成金の助成を受けて作成しました。