手前味噌を作ろう会にご参加いただいている皆様へ
寒くなってくると、干し柿、大根が軒下にぶら下がり、
あ~保存食作りの季節だな。と楽しみな季節です。
1年目から味噌作りをお世話になっている時田のおばあちゃんへ御挨拶にいきました。
いつも何か作業をしていて、働き者の農家のおばあちゃんです。
行くと、農家のいろいろな事をお話してくれます。
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いすみ地域で今でこそ盛んな味噌作りも昭和40年頃に一旦、下火になっていたとのこと。
農家も現金収入が必要と、朝ごはん食べた茶碗を洗う暇もなく、外へ働きにいき、お惣菜を買って帰る日々。
味噌作りも各家庭で作らなくなっていました。
休耕田で豆や麦を作り始めたのもその頃で、せっかく作っても、安く売るくらいなら、味噌にするべ。
ということで、仲間を集め、婦人会を作り、加工所に機械を入れ、味噌づくりを普及して今に至るそうです。
私はすっかりいすみ地域でずっと伝統的に味噌作りが盛んだと思っていたので、驚きました。
「昔は味噌汁とたくわん、糠漬けがあれば十分だったんだけどね~」と
食生活の変化、時代の流れか、食べてくれる人がいないから、たくわんも漬けなくなったと言いながら、
私が、漬け方を聞くと、
「大根は干すときに葉の芯を取らないと、すがはいっちゃうんだよ」
「4斗(大根約50本)に対して、米糠8升、塩3合、重しは3倍」
「温かくなってくるにつれて、塩の割合は増やす」と
ポイントをきちんと教えてくれます。
昔の人達の知恵は凄いな!!といつも思います。
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経験と知恵をいーーっぱい持った地元のおばあちゃんと作る味噌作りも
続けていきたかったけど、
今年は味噌樽の管理場所の問題もあり、麹作りをメインにすることにしました。
イベントで麹を仕込み、麹の活用法(塩こうじ、味噌など)を一緒に行い、味噌が作りたい方は
各自、もしくはイベントにするかもしれません。
R工房の佐野さんと古代米神丹穂を使った玄米麹作りを2月に予定しています。
また詳細が決まりましたら、イベントを告知しますので、お楽しみに☆
(みほ)