いすみ市定住協促進協議会参加報告
いすみ市では空き家対策、移住や定住に関する様々な問題解決のための協議会を
平成21年度に設立し、市民、行政、商工会、様々な学識経験者を交え、意見交換を行っています。
その定期的な集まりにいラ研も参加させていただいています。
協議会が行った研修や視察受け入れ、空き家バンク登録件数、状況等の事業報告の後に
いラ研がいすみ市情報発信事業として、いすみ市から委託されている事業の一環である
お試し居住についても案内させていただきました。
そして意見交換へ。
いすみ市に移住定住する方が、まずはいすみ市に住む方が心地よく暮らすために
いつも課題にあがるのは「仕事」と「空家」の問題。
仕事の問題は現実的に、企業誘致は時代的にも厳しい状況で、
「今ある中で、選ばなければ仕事はある」
「仕事は自分でつくる」方がこれからの時代には必要かもしれないという意見もありました。
空き家対策もこれまで以上に相談窓口の体制を強化して、地域の窓口を通して、
空き家の持ち主に声かけをしてみようということになりました。
いすみ市のこれからについて、他にもでてきた様々な意見を箇条書きにて紹介します。
・本気の婚活を開催して、若い世代に住んでもらう。成立したら土地100坪差し上げます!など
・様々な立場の人に参加してもい、意見を出すグループワークの開催
・有料老人ホームの誘致、住宅サポートなど福祉の充実
・すでにいすみにある資源、伝統芸能などを見直し、継承者を育てる
・外国人の受け入れ体制を整える
など
フリートークの形で様々な立場での意見がでて、参考になりました。
と、最後に商工会の浅野会長が言われたことが私にとってとても印象的でした。
『人口はこれからどうやっても増えないから、
いすみ市でどう人口を増やすかではなく、人口が少なくなったなりの対策を考えてもいいんじゃないか』
はっとしました。
今まで、どうやったら、移住者が増えるか、子どもが増えるかという目線で話をしていましたが、
確かに無理に人口を増やすのではなく、今いる人達、今ある環境をどう維持していくかのほうが、
これからを見据えていて、無理がないと感じました。
どうしてもないものねだりになりがちですが、
今ある現状を受け入れ、まず大事にしていきたいと改めて思った有意義な会議となりました。
いつもいろいろな意見はでますが、なかなか形にはなりにくいものです。
少しずつでもできることから、大きな一歩の小さなひとつになりたいなと私も思います。
(みほ)
カテゴリー : お知らせ