2020年1月30日(木)「ボードゲームを使ったイノシシなど獣害対策勉強会」を行いました
2020年1月30日(木)、隣町御宿町のコミュニティスペース「サイカス」で「ボードゲームを使ったイノシシなど獣害対策勉強会」を行いました。
この日の参加者は12名(含む子供1名)は、いすみ市の猟友会メンバーなどのハンターだけでなく、御宿町や南房総市のハンター、いすみ市・御宿町・館山市の地域おこし協力隊の方々にも参加していただきました。
今年度の勉強会は、有害鳥獣には人間が決めた行政区域は関係ないという考えから、いすみ市という行政区域の枠を超えて、房総半島の南側、安房地域と夷隅地域の有害鳥獣対策の実務者にも声がけし、ご参加いただきました。
有害鳥獣対策の勉強会を何年にもわたって続けてきた中で、有害鳥獣対策で大切なのはハンターや行政任せではなく、地域住民も自分事として対策に取り組むことであることを学びました。
今回の勉強会で使ったボードゲームは、そのことを実感するためのツールとして有効ではないかということで、勉強会の材料として使わせていただきました。
講師にこのボードゲームの開発メンバーのひとりである今井修さんをお招きし、イノシシの習性とゲームの開発コンセプト、ゲームの仕方などをお話いただきました。
有害鳥獣対策の柱は3つ。
1.捕獲(個体群管理)
2.柵の設置等による侵入防止(侵入防止対策)
3.放任果樹の伐採、刈払いによる餌場・隠れ場の撲滅(生息環境管理)
とのことで、このことの重要性をゲームをしながら学んでいきます。
今井さんの説明を聞いた後、イノシシ役、ハンター役、住民役に分かれて、参加者全員でゲームを行いました。
ゲームは、今井さんに作成いただいたいすみ市の地図を盤面(ボード)にして作られ、私たちは実際の地形を意識しながらゲームを行うことができました。
ゲームの後、振り返りを行うことが重要ということで、イノシシ役の人がどのような経路で移動したかを説明、それを受けてハンター役、住民役の人がどう対応したかを振り返り、反省点や効果的だった点などを確認しました。
イノシシのボードゲームの後、休憩を挟んで、カラス対策のボードゲームも行いました。
こちらも、今井さんが作ってくださったいすみ市を盤面に、カラス役、行政役、住民役に分かれてゲームを行いました。
やってみて、やはり地域住民の協力がいかに効果的であるかということを再確認することになりました。
このことを知ることができることが、これらボードゲームの良さだと思いました。
(えざき)
※このイベントは2019年度地球環境基金助成金の助成を受けて実施します。
※このブログの記事は2019年度地球環境基金助成金の助成を受けて作成しました。
※いラ研は、環境保全活動をはじめ、SDGsを視野に入れたまちづくりに取り組んでいます。