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いなかからのお便り -いラ研ブログ-
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いなかからのお便り -いラ研ブログ-

ちまちマでWS「たこ飯を作ろう+魚さばき教室」を行いました。

「それでは調理実習を始めましょう!!」

海と魚を愛する男のかけ声が部屋中に響き渡り、今回の「ちまちマ」では特別企画のワークショップ、「たこ飯を作ろう+魚さばき教室」がスタートしました。講師を勤めるのは、自ら漁獲した魚を無添加で加工、販売までを行う、地元いすみ市の漁師「漁師工房 拓」の中村さんご夫妻。

漁の関係で、毎年この時期しか開催できない貴重なワークショップです。

今回のワークショップ、いすみ市内だけでなく、船橋や都内など、様々な地域から参加者が集まりました。
「サンマなどを捌いたことはあるけど、タコは初めて」、「料理はしていたけど、ブランクの方が長いかな」といった人も入れば、実は日常的に魚を捌いている人まで、参加者の魚裁き経験も十人十色でした。

まず、最初はタコを捌いて、タコ飯作り。
タコの口から手を入れて、頭の部分をひっくり返して、内蔵を取り出します。中には、墨袋を破ってしまう参加者も。一通り取り除いたら、塩を入れてもみ込みます。「キュッキュ」という音がしたら、ぬめりがとれてきた証拠です。最後の仕上げは、流水で吸盤の隅までぬめりを取ってあげます。

食べやすいサイズに刻んだタコは、茹でこぼします。その時間、わずか数秒。その後、調味料で味付けをします。ここでも、火にかける時間は短めで。あまり煮すぎると、タコは固くなってしまうそう。

しばらく置いて味が染みたら、煮汁をご飯にかけ、水を入れて炊飯準備開始。味の染みたタコは米の上に広げます。かき混ぜてしまうと、全体に炊きムラが起きてしまい、美味しくなくなってしまうそうです。

炊き込みモードで炊飯スタート。炊きあがりの瞬間まではしばしご歓談...とはいきません。ここからは魚さばきのお時間。

大きなクーラーボックスから出てきたのは、スズキ、めばる、マコウダイ、サバなどのお魚さんたち。上級者向けのスズキをお手本として捌きます。

頭、右半身、左半身と捌かれ、最終的に切り身になった時、「スーパーに並んでいるやつだ!」と参加者の声。その後、それぞれ自分の捌きたい魚を選び、中村夫妻の指導のもと、それぞれの腕に合った魚を捌いていきます。

「今日はごった煮だ、ごった煮!」と中村さんの声。
捌いた魚を醤油とみりんで煮付けた煮込み料理が完成。

他にも、米粉をまぶしたムニエル、スズキのお刺身。さらに炊きあがったタコ飯、タコの刺身が加わった、海鮮三昧の食卓が出来上がりました。

時間は既に14時半をまわっています。お昼ご飯を食べずにずっと空腹のまま待っていた参加者のみなさん。「いただきます」の合図と共に、美味しい料理を夢中で味わっていました。

最後に今日のお礼を言おうとすると、「旦那は明日の漁のために、もう帰っちゃいました。明日は2時起きで漁へ行きます」と奥さん。漁師の朝は早い様子。私たちが安定してお魚さんを食べられるのは、こうした自己管理があってこそなんですね!

次回の「調理実習」は来春でしょうか。中村ご夫妻、お忙しいところありがとうございました。また来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

(こうへい)

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