いラ研では、「いすみ地域における森里川海の一体型環境保全活動による里海の維持」事業を地球環境基金に採択していただき、今年度支援をいただいています。
これまで、この事業の中で、岬中学のビーチクリーンや大原海水浴場でのビーチクリーンなどを行ってきました。
そして、「蔦谷栄一さんを招き「いすみで農的社会のデザインを考える」勉強会を行います」でご案内した勉強会を、9月29日(木)実施しました。
当日、いすみのことをもっと知っていただこうと、蔦谷先生には午前中からいすみ入りしていただき、谷津での放牧酪農とチーズ工房を営んでおられる五十川さんと移住して新規就農をはじめたばかりの結農園の関谷さん、農産物直販所を、夷隅ふるさと会の有志の皆さんと見学して回りました。
これらは、現在いすみ地域が直面している環境と農業問題の最前線でもあります。
チーズ工房の五十川さんは、谷津で放牧酪農をしながら取れた牛乳でチーズを作っていらっしゃいます。
飼料を栽培している谷津が、最近、イノシシの獣害被害に合いはじめたそうです。
今年、新規就農をされた関谷さん夫妻。
ハードルの高い新規就農に果敢に挑戦されています。
会場近くにある農産物直販所、「味まんてん」を見学しました。
見学後、14時から勉強会を始めました。
まずは、蔦谷先生から「農的社会デザインのスタンス」について、お話しをいただきました。
抜粋しますと、以下のようになります。
農的社会のデザインを考えるにあたっての基本スタンス
1、自然への畏敬を取り戻す
2、地域からの対抗
3、「農業」から「農」へ
4、地域循環・地域自給が基本
5、地域特性の尊重・発揮
6、地域農業による農業振興
7、国民皆農によるあらたなライフスタイルの確立
続いて、いすみ地域が抱えている課題について、4つのテーマに絞り、市民の方から問題提起が行われました。
小さい参加者もありました。
4つのテーマとは。
・耕作放棄地
・新規就農
・農家の流通体制づくり、都市部との接点づくり
・獣害被害
そして、これらについて、蔦谷先生を交えて意見交換をさせていただきました。
一旦、先生には、これらの課題を持ち帰っていただき、来年2月18日(土)に予定している勉強会で、解決案や他地域での事例などをご紹介していただくことになっています。
当日は、いすみ市役所の農林課の職員の方も出席され、官民で問題意識の共有を行うこともできました。
(えざき)
※このブログの記事は平成28年度地球環境基金助成金の助成を受けて作成しました。
投稿日時 : 2016年12月30日 21:27
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