2020年11月29日(日)、米フェス2020にて開催予定のキム・ファンさん紙芝居上演会の演目をご紹介します。
なお当日は、キムさんの絵本の販売も行います。
開催日:2020 年11 月29 日(日)
場所:大多喜ハーブガーデン
主催:NPO 法人いすみライフスタイル研究所
■1回目 10:30 ~ 11:00
キムです。きょうは生きものの紙芝居をたくさんやります。
まずは準備体操を兼ねて『どうぶつ どっちがどっち?』(童心社)。
最後にでてきたコウノトリについてお話しします。鳴かない鳥で、くちばしを打ち鳴らすクラッタリングで意思を伝えています。ところが50 年前、福井県でくちばしがおれたコウノトリ発見されました。くちばしで意思が伝えられません。どうなったのか?次のお話は実話です。『とんだとんだ! コウノトリ』(童心社)。
コウノトリは田んぼにえさがなくなったことと、残留性の強い農薬のせいで絶滅しました。40 年もかけて100 羽まで増やし、もう一度自然に帰しました。いま、野外は200 羽までに増えました。生きものがたくさんいる田んぼがないと、また滅んでしまいます。そういえばお米の消費に貢献しようと、原稿料はお米でパンが焼けるパン焼き機の購入にあてました(笑)。
最後に、夷隅小学校の子どもたち一緒につくった紙芝居『田んぼで もぐもぐ』をします。
この紙芝居ができたいきさつは、このあとの座談会にて詳しくお話しします。
■2回目 12:00 ~ 12:30
カヤネズミという世界で一番小さいネズミがいます。鳥のような巣をつくるかわいいネズミです。その巣を田んぼで見たことが2度あります。1 度は韓国の田んぼで行った日韓の子どもたちの交流会。通訳の仕事そっちのけで写真撮りました(笑)。では、『カヤネズミのおかあさん』(童心社)やります。
カヤネズミはヨーロッパにもいるんですね。ハーベストマウスといって、麦畑でよく見られるようです。この子たちが、フクロウの命を支えているのです。
田んぼで巣を見た2度目は対馬のヤマネコ米の田んぼ。その人たちと一緒につくった『ツシマヤマネコのシマ』をやります。
ロードキルとえさの問題を解決して、絶滅の危機から脱してほしいものです。このように、野生動物のためにも、農薬が使われない、または少ない、生きものがあふれる健康な田んぼが必要なのです。そんな願いを込めて、最後にもう一度、『田んぼで もぐもぐ』をやります。
■キム・ファンさんのプロフィール
1960 年京都市に生まれ、在住。人と生きものの共生をテーマに創作活動に取り組み、日韓で著書多数。『サクラ―日本から韓国へ渡ったゾウたちの物語』(学習プラス)で、第1 回 子どものための感動ノンフィクション大賞 最優秀作品。紙芝居『カヤネズミのおかあさん』で第54 回五山賞受賞。絵本『すばこ』(ほるぷ出版)が、第63 回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(小学低学年)。
2018 年いすみ市夷隅小学校で実施されている「教育ファーム」にて、小学5 年生の児童と紙芝居「田んぼで もぐもぐ」を制作、「第13 回 日韓田んぼの生きもの調査交流会(2018 年・いすみ市)」にて上演。
※このイベントは、2020 年度地球環境基金の助成を受けて行います。
※新型コロナ感染予防対策を実施したうえで開催いたします。
※感染の拡大状況によっては、開催中止となる場合もございます。
※お客様へのお願い
▼マスクの着用
▼検温・アルコール除菌をお願いします。
▼体調がすぐれない方はご来場をお控えください。
(えざき)
※このブログの記事は2020年度地球環境基金助成金の助成を受けて作成しました。
※いラ研は、環境保全活動をはじめ、SDGsを視野に入れたまちづくりに取り組んでいます。
投稿日時 : 2020年11月16日 22:49
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