日本国際ボランティアセンターのワークショップに参加してきました
1月31日(土)に、「アジアの未来への展望」NGO協議会企画「地域からの学びを活かす50の方法~海外と日本の地域づくりをつなぐ~」ワークショップに参加してきました。
2年前にJICA研修でお世話になった一般社団法人あいあいネットさんからのご招待を受けてのもので、場所は、渋谷区幡ヶ谷のJICA東京国際センター。
第1部の基調座談会では、国内外で活動されているNGO/NPOの活動報告と課題の共有がなされました。
スープの会の「『路上』から『地域』へ」と繋ぐ自立支援・地域生活支援、シャプラニール(市民による海外協力の会)による国内過疎地域への途上国人材の派遣、奈良まちづくりセンターの奈良とマレーシアでの街づくり支援、シェア(国際保健協力市民の会)による地域支援が報告されました。
第2部のワークショップでは、参加者が5グループに分かれ、地域/コミュニティの課題解決へ向けて、
・国内の現場(地域)から何が学べるか?
・海外の現場(地域)から何が学べるか?
海外と国内の現場が出会うことで、何がおこったか?
について、具体的事実と「学び」を見つけ出していく、という作業を行いました。
この5つのグループのうち、1つのグループで、いラ研のJICA研修をテーマとして選んでいただきました。
国内の地域と海外の地域との出会いについて、こちらから2回の研修の内容を説明させていただいた後、質疑応答を繰り返しながら、各自アンテナに引っかかった「事実」と「学び」のメモがどんどんと作られていきます。
こちらが話す先から、どんどんとメモが作られて行くので、びっくりしました。
そして、その後、内容が同じもの、似たものをグルーピングしていき、メモが整理されていきます。
これまた、グループの皆さん、こういう作業に慣れていらっしゃるようで、ものすごいスピードで作業が進みました。
1時間のワークショップが、あっと言う間に過ぎてしまいました。
そして、各グループからの発表。
いラ研をテーマにしてくださったグループは、高校生の女の子と大学生の男の子に発表していただきました。高校生の女の子は、1年生とはとても思えないほど、要領良くまとめてくれてました。
内容がとても濃くて、ここでご紹介するのは難しいのですが、途上国への支援と国内の街づくりの共通点として、地元民と移住者なり支援者とをつなぐ(媒介する)人たちがとても重要であること。
いすみの場合は、地元で生まれ育った後、一度、外に出て、それから戻ってきた「Uターン」の人たちの役割が重要であることが強調されたように思います。
移住者や支援者がどんなによいこと、新しいこと、面白いことを持ち込もうとしても、地元の人たちが理解、協力できるもの・ことに翻訳できる人が間に立ってくれないと、なかなかことは進まないね、ということは、国内外での地域活動の現場から、リアルに出てきた言葉であることは確かです。
考えてみれば、当たり前のことなのかもしれませんが、現場ではなかなか実行することは難しいのかもしれません。
今回、人の「いのち」と直結するような活動をされている方々と同じ場にいることが、我々の活動の立ち位置から考えると、とても畏れ多い感じでしたが、いろいろな刺激を得させていただきました。
ただ、途上国と国内の地方・地域とはリンクする部分も少なくないかもしれない、ということはJICA研修で、途上国の方々を受け入れた時に肌で感じていましたので、これからも、こういう機会があればどんどん参加し、何かを学びとっていきたいと思います。
(えざぴ)